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小林 大志*; 佐々木 隆之*; 北村 暁
Journal of Chemical Thermodynamics, 138, p.151 - 158, 2019/11
被引用回数:3 パーセンタイル:14.42(Thermodynamics)イソサッカリン酸共存下における4価および6価ウランの溶解度を、水素イオン濃度指数(pH)613、イソサッカリン酸濃度1010 mol/dmの範囲で調査した。ウラン(IV)溶解度のpHおよびイソサッカリン酸濃度依存性から、pH 612における支配的な溶存化学種はU(OH)(ISA)と考えられた。また、ウラン(VI)については、pH 712における支配的な溶存化学種がUO(OH)(ISA)であると考えられた。ウラン(IVおよびVI)のイソサッカリン酸錯体の生成定数を、溶解度データの最小二乗適合により算出した。得られた錯生成定数を用いることで、イソサッカリン酸共存下におけるウラン(IVおよびVI)の溶解度を熱力学的に説明できることがわかった。
山本 忠史
Analytica Chimica Acta, 65(2), p.329 - 334, 1973/02
被引用回数:19微量ウランの高感度定量法を確立した。ウラン(IV)はクロロホスホナゾーIIIと錯体をつくり、塩酸溶液から3-メチル-1-ブタノールに抽出される。673mmの吸収極大を測定し、2~15gのウランを定量する。ウランの還元には砂状亜鉛をもちいた。ウラン(IV)の安定性に影響する銅、鉄などが妨害する。フッ素イオン、リン酸イオン、硫酸イオンの妨害は他の光度法に比べて少ない。
小林 大志*; 佐々木 隆之*; 北村 暁
no journal, ,
イソサッカリン酸(ISA)共存下におけるウラン(IV)水酸化物(U(OH)(am))の溶解度を、水素イオン濃度指数(pHc = -log [H])およびISA濃度の関数として調査した。中性付近では溶解度がpHcに依存しなかった一方で、アルカリ性水溶液中では溶解度がわずかにpHcの増加とともに高くなった。溶解度のISA依存性が両対数グラフで傾き約2の直線となったことと併せて、支配的な溶存化学種はジルコニウム-ISA系で報告されているものと同じ化学形であるU(OH)(ISA)とU(OH)(ISA)である可能性が示唆された。これらの化学種の錯生成定数を実験値の最小二乗適合により求めた結果、適合結果が実験値をよく説明できることがわかった。